先輩からのメッセージ

薬剤師

薬剤師

2022年入職

岡山博愛会病院 勤務

多職種と気軽に話せる雰囲気、子育て中であっても働きやすい環境

当院を志望した動機・入職を決めた理由は?

当院を志望した動機・入職を決めた理由は?

当院は回復期の患者さんの治療と回復をお手伝いする病院であり、急性期病院と比べると、比較的長い期間一人ひとりの患者さんと関わりをもつことができます。多職種と連携して、多方面から患者さんの退院までの経過を支え、また退院してからの生活も見える点は、回復期病院ならではの魅力だと思います。また、内科中心ではあるものの、整形外科や脳外科疾患の患者さんもおり、扱う薬剤の種類も幅広く、経験も積めると思います。

私自身は保育園に通う2人の子どもがいるため、夜勤、当直が難しい等、勤務に制限があります。しかしながら、当院は8:30~17:00と働きやすい勤務時間であり、かつ、時短勤務も子どもが小学校に上がるまで取得可能と、子育て中であっても働きやすい環境が整っていたこともひとつの決め手でした。

今まで仕事をした中で印象に残っているエピソードは?

今まで仕事をした中で印象に残っているエピソードは?

薬剤師として仕事をし始めたときに、指導薬剤師の一人が入院患者さんに話されていた”一病息災、二病息災”という言葉があります。

私がお話させていただく患者さんの多くは、高齢でいくつか持病を持たれているため、自然と服用している薬剤の数も増えてしまいます。薬剤を服用することに慣れていく患者さんもいれば、いつまで続くか分からない内服に疲れてしまう患者さんもいます。循環器系の疾患で、10種類以上のお薬を1日4回服用されていた患者さんが「薬を飲むことは私の仕事じゃけど、いつまで続くんかな。慣れたけどな・・・」と言われたことがありました。その時、先輩薬剤師の言葉ですが、と前置きして、「生まれてからずっと働いてきてくれた体だから、若い頃のように”無病息災”ではないかもしれないけれど、お薬とお付き合いしながら”一病息災、二病息災”でいきましょう」とお話させて頂きました。

薬剤師として、薬剤の薬効、用法、用量を説明し、理解してもらうことも重要ですが、服用する気持ちを支えることも重要な仕事だと思っています。今もこの言葉を心に留めて仕事を行っています。

薬剤師を目指す学生へアドバイスをお願いします

薬剤師を目指す学生へアドバイスをお願いします

大学入学後すぐに、基礎が応用の土台でありいかに大切かの説明を受けると思います。しかし授業を受けている最中に自らその大切さに気づくのはなかなか困難で、国家試験対策を始める頃になって気づく人もいるかもしれません。実際に薬剤師として働き始めると、基礎からの応用、またそれらが実臨床につながっていることをあらためて実感することが多々あります。一旦社会に出てしまうと、基礎を学び直す機会はなかなか訪れません。大学で学んだことを土台に自分で知識を積み上げて行く必要が出てきますので、自分の速度で基礎と応用を吸収していってください。

また、勉強や研究で忙しいとは思いますが、趣味でもアルバイトでも色々なことをやってみた方がいいと思います。服薬指導の際に患者さんとの話の幅が広がります。以前、入院患者さんがご自身のゴルフの腕前を”シングル”だったと話されたことがありますが、私にゴルフの知識があれば、もっと会話が広がったと思います。世間話から病気の副作用などの情報が拾えることもあります。ぜひ学生のうちにいろんな経験をしてみてください。

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